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モロッコ8日目:風紋

JUGEMテーマ:旅行
 20101201_fuumon
photo by mamiya2
20101201_door.

【宿から見える砂丘】 



目覚ましで目が覚めた。

15時半だ。

 

今朝とは変わって、窓から差し込む光が斜めに傾いている。

夕日、夕日を見に行かなきゃ。

私は着替えると、カメラを持って部屋を出た。

レセプションには誰もいない。

 

砂漠へつながるドアを出ると、一面の砂丘が広がっている。

驚いたのは、今朝見たときと、全く砂丘の位置も形も変わっていた事だ。

 

そして、優しい風と、静寂が私を包む。

あぁ・・・。

言葉にならない感動が押し寄せてくる。




20101201_fumon

【誰にも汚されていない風紋】

 

 

私は砂へ、一歩足を踏み入れる。

私の重さに反応して、サラサラと崩れ落ちる。

一歩、また一歩、私は一番大きな砂丘を目指して歩き始めた。

一昨日までのツアーとは違って、私は自由だ。

どこへ行くにも私は自由だ。

私はやっぱり、「自由であること」が必要な人間なんだと自覚する。

結果、それがひとりぼっちだったとしても。

 

何者にも汚されていない砂丘は、美しい稜線を描き、風紋を描いている。

 

もったいないと思いながらも、足を踏み入れる。

一昨日のツアーでは味わえなかった感動と喜びに満たされる。

 

世界は、なんて広いんだろう・・・。

 

そう実感することの感動を、私は一度知ってしまった。

だから、旅をしてまたそれを求めてしまうのだ。

 

こんなに美しい景色が、自然が作り出した美が、世界にはあるんだ。

 

嬉しくて泣きそうになる。


20101201_sabaku2



私はとりあえず一番高い砂丘を目指して歩くことにした。

調和のとれた美しい砂丘のてっぺんを、さらさらと音を立てるように歩いて行く。
儚いバランスで成り立っていた砂丘は、私の一歩で申し訳ないほどあっけなく崩れていった。

大きな砂丘の手前で、大きな木が生い茂っていた。
そこに腰かけ、昨夜ハリーの家でもらったサンドイッチを取り出して食べた。
少し時間がたっていたので心配だったけれど、お腹が空いていたからとても美味しかった。
それから日が沈むまでまだ時間はあったので、小説を取り出して少し読書をした。
何の音もしない、とても静かな時間だった。

そして結局、一番高い砂丘に登ることはなく、そのまま沈むゆく夕陽を見送った。
少しずつ色や模様を変えていく砂漠。
あの丘に夕日が沈んだから、もう、何も見えなくなる。

早く帰らないと、何も明かりがない中、ホテルを探さなくてはいけない。
もうホテルからだいぶ歩いてきたし、砂丘の形は当然変わっている。
早く帰らなくちゃ。
そう思うのだけれど、足が進まない。
帰りたくない。

私は大きな砂丘を向いてその場に座り込んだ。
サラサラとした砂は、陽が沈んだ分だけ、さっきよりぬくもりを失っている。
きっと寒くなる。もう裸足では歩けないかもしれない。
早く帰らなくちゃ。

後ろ髪ひかれる思いで、私は諦め悪く写真を撮り続けていた。
すると、一台のバイクが通りかかり、私の10mほど離れた場所でとまった。
そちらの方を見やると、砂漠の民の印である青い衣装を着た二人が乗っていて、私と目が合うと一人がバイクを降りて近寄ってきた。

ハリーの強欲さにうんざりしていた私は、またか・・・と思って、彼らに「ひとりにして」と言った。
けれど彼は近寄ってきて、写真を撮ってあげようかという。

案外悪い人じゃないのかもしれない。
けど、そうじゃないのかもしれない。
どっちなんだろうと観察しながら話していると、もし帰るならバイクに乗せあげるよという。
ほんの一瞬だけ逡巡するも、実はサンドバイクなんて楽しそうだなーと思っていたので、遠慮なく乗らせてもらう。

どこのホテルに泊まっているかと聞かれたので正直に「サハララクダだ」と答えると、
その近くの宿で働いているというので、寄っていくか?と誘われた。
私は暗くなるので帰れないというと、帰りも送ってくれるという。
乗りかけた船だ。行ってしまえ。
承諾をすると、ラクダサハラと同じくらいの規模のホテルへついた。
ただ、ラクダサハラと違うところは、私以外の観光客がいるということだ。
私は一気に安心した。

彼らはロビーや、そして部屋の中も見せてくれた。
電力が十分とは言えない砂漠なので、薄暗さは対して変わらないけれど、それよりも何よりも、非常に安かった。
というか、朝食夕食付、ホットシャワーが出て150DH。
普通と言えば普通なのだけれど、ラクダサハラとの価格差を実感する。
うーーん、こっちに乗り換えてしまいたいくらい。

あまりにも遅くなると、私がいないことでみんなが心配するといけないと思い、私は帰ることにした。
バイクで送ってくれるかと思いきや歩いて送ってくれるという。
そこはもう砂漠ではなく土漠なので、裸足がいたい。
ゆっくりのっそり歩いていると、彼は裸足になり、自分の靴をはかせてくれた。なんて親切。
そして、ラクダサハラのスタッフに、ここのホテルに来た事は内緒だよと言われた。
きっと、客をとったとらないで揉め事になってしまうんだろうなーと察し、勿論言わないと約束をした。

そしてホテルに戻ると、ハリーがいるかと思いきやいなくてちょっとほっとした。
ここは夕食付かと思ったけれど何も言われないので、お腹が空いたというと、タジンを作ってくれた。

そして、シャワーを浴びたいのだけれどというと、どうやら一度お湯を沸かさなきゃいけないようで、ガスタンクを運んだりと色々対応をしてもらった。
20分待てばお湯になる、というのだけれど、、、、一向に、水。水です。
それを言うと、色んな部屋のシャワールームを試してみたりしてくれたのだけれど、やはり水。
結局、なんとなくお湯になったかも〜ということにして、私はものすごく温い水シャワーを浴びた。

夜の砂漠はものすごく寒かった。
その中の水シャワーは正直こたえたけれど、砂だらけの体で寝る気にはなれず、とにかく頑張った。笑

そうして、夜の星空サービス?があるとかで、外のベンチに毛布を持ってきて、
それにくるまりながら星空を見て、紅茶を飲む、というのをやった。

ドライヤーなんて当然ないから、濡れた髪をタオルでくるんだまま、ダウンに毛布にとくるまって外にいる私。。
星空はとても美しく、少し待てば流れ星に会える。
スタッフが記念撮影をしてくれて、私は凍えそうに寒くなってきたのでもう寝ることにした。

明日は、朝やけを見に行こう。
まだ真っ暗なうちから砂丘に上り、そして、朝日を待ちたいと思った。

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