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モロッコ8日目:Merzouga again

JUGEMテーマ:旅行
20101201_camel 

photo by mamiya2
 



オレンジ色の光が、カーテンを通して肌に降りてくる。ふんわりと。

 

気がつくと、ハリーは通路を挟んで向こう側にあるシートに足を投げ出して眠っていた。

この揺れで寝れないと言っていたから、正確には目を瞑っているだけで、きっと眠ってはいないんだろう。

 

カーテンを少し開けると、オレンジやピンク色に包まれた町の中を走っていることがわかる。

私がカーテンを開けた音を聞いて、ハリーは目を開けてこちらを見た。

 

Good Morning」というと、僕は揺れがひどくて寝れなかったよと言う。

心なしか不機嫌そうにも見えるけれど、彼の魂胆を知ってしまった身としては、そんな事は気にもならなくなっていた。

 

Here is Merzouga?」と尋ねると、そうだという。

時間は朝の6時頃、天気はとても良く空一面にピンク色の朝やけが広がっている。

大雨のフェズとは違って、私を歓迎しているように思える。ここへ来て正解なんだよ、と。

流れゆく景色をぼーっと見ていると、次第に黄色い光に変わっていき、バスはとまった。

 

バスを降りると、そこはもう砂漠の入口だった。

Merzougaと書いてあるアーチの向こうには、何もない一本道と、その先に小さく見える砂丘。

あぁ、また来たんだ。それもひとりで。



20101201_load

 【メルズーガの町から砂丘までの道】

 

どこの宿へ行こうかと考えていると、ハリーが荷物を持って歩きだした。

彼の弟が迎えに来るという。

私はハリーの宿にはできるだけ泊まりたくなかった。

けど迎えにまで来てくれたわけだし、宿だけにすればいいかと考えなおす。

正直、砂利だからけの道をトランクを持って歩くのはしんどかったので、助かった。

 

そして、いくつかの宿を回る。

ハリーの実家が経営している宿に行くものだと思っていたのだけれど、どうやら違うらしい?

それとも誰かを探しているのだろうか?私はよくわからないままついていく。

2件ほどまわって、そして3件目の宿で落ち着いた。



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【他の砂漠の宿レセプション。ここには誰もいなかった】

 

私にあてがわれた部屋は、ダブルベットがひとつと、なぜかシングルベットがひとつ、そして砂漠に面した窓がひとつついただけの部屋だった。

綺麗とは言い難いけれど、でもきっと「砂漠の宿」という事を考えるとこんなものなんだろう。

配線がむき出しの打ちっぱなしの天井、ペンキの刷毛の跡が残ってるガサツな壁。

手作り感が溢れているのだと思えば、許せなくはない。




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【私が泊まることになった部屋】


 

私がそこに荷物を置くと、ハリーはシングルベッドに自身の荷物を置いた。

そして「僕がここで寝ても問題ない?」と聞いてきたので、「問題だ」と答えると「じゃあ、この荷物だけなら?」と聞いてきたので、「それなら問題はない」と答えた。正直、ここが彼の家であれば、ここに荷物を置いておく必要はないと思うのだけれど・・・。

 

そしてレセプションがある通路へ行き、ソファーへ座るように促される。

これから朝食だというので、彼のぼったくり精神を知ってる私は「これはお金かかるの?」と聞くと、これはインクルードだというので安心して食べた。

 

彼はこれからの計画を話す。

今から昼寝して、起きたらシャワーを浴びて、キャンプツアーに行こう。

だから私は言う。私はキャンプツアーにはいかないよ、と。

彼はなんでだ、夜の砂漠は最高だよ?と説得してきたけれど、正直一昨日行ったし、寝袋がない今、あの寒さの中で砂だらけの布団に包まれて寝ることに魅力を感じなかった。

それに何より、彼の提案するキャンプツアーは高いのだ。

 

私は理由をお金のせいにした。

私にはあと現金が250DHしかない、と。

すると彼はびっくりして「なんでフェズでそれを言わないんだ?それは大問題だ!」と騒ぎ出した。

「この宿代はある。だから大丈夫。それにATMに行けばいい」と言いながら、バスの中から町に銀行を発見したことを思い出していた。すると彼は

「こんな砂漠のはずれの町に銀行なんてあるわけがない!」と言いだす。

面倒くさいなって思ったので、「私は米ドル札があるのでそれで支払える」というと、「ホテルにはそんなにお金はないから、じゃあ僕が両替するよ」と言い出した。

私は彼との間であまり金銭のやりとりをしたくはなかったけれど、レートが違わなければ大丈夫だ、と思って彼にレートは8だよね?と聞いた。すると彼は「7だ。」と言い出した。

出た・・・・。そう思った私は「私は昨日、レートをちゃんとチェックした。8だった。」と主張しても、彼は7だと譲らない。埒があかない・・・。

 

と、その時、確か私は旅のメモがわりに為替の写真を撮っていたことを思い出した。

カメラを取り出し、それを探し出す。あった!!!!このままではなんて書いてあるかわからない小さな赤い文字。

けれど今のカメラの画素数はすごい。拡大のボタンを連打していくと、どんどん大きくなって、「8.2」と書かれたレートがはっきりと見て取れた。「ね?」というと、彼は「これは本当に昨日なの?」と確認してきた上で、諦めた様子で「たまに7になったり8になったりするんだよね。」といった。日本の技術バンザイ!と思った瞬間だった。

 

レートが8だとわかったからか、いつの間にか彼が両替してくれるという話はなくなっていた。

そしてホテル代の200DHを要求されたので、なんで彼にと思いつつもそこは騙されないだろうと支払った。

 

そして、私は部屋に入り、しっかりと鍵をしめ、眠った。

彼は荷物を必要としてないのか気になり、レセプションに出しておこうか迷ったけれど、それも追い出したようで失礼かなと思い、そのまま眠った。


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