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魔王 −伊坂幸太郎 ★

 maou


「魔王」は、私が知っている伊坂幸太郎作品の中では異色だった。
この話は全てにおいて政治に関するエピソードが取り上げられていて、
平和ボケをした日本の未来を案じる至って真面目で固めのお話だ。

そんな予想と違うテイストに戸惑ったためか、
気づけば後半は筋を追うだけで読み飛ばしていた。
どうやら私が彼に求めていたのは、冗談のようなコミカルなお話だったみたい。

そして私は物語の展開や構成だけではなく、
文字と文字が紡ぐ世界というか、文章の舌触りというか感触を味わうように読んだりする。

けれどそういった芸術的な要素が「魔王」には足りない。。。
だからじっくり読むのではなく、筋だけわかればいいや、ってなるのかもしれない。


内容としては、
なるほど私もファシズムという流れへ加担してる一人なのかもな、と思わされる。

危機感が足りずに政治へ無頓着になりつつある日本人は、
それを利用され知らず知らずのうちにファシズムへと扇動されている。
いうなればファシズム前夜の光景が描かれている。

それに気づいた主人公が、自らの特殊能力を生かして日本が向かう未来を変えようとするのだが、
前編の「魔王」は兄が考察を重ね、後編の「呼吸」は弟が直観力で対抗していく。

でも結局最後、弟は日本を変えるためにどう動いたのか、
そしてどうなったのかが語られておらず、前編の兄の幻想で想像するのみにいたっており
そこが物足りないかもなぁ。

いつものような、感覚的なおもちゃのようなお話だったらそんなラストでもいいのかもだけれど、
ここまで固く語っておきながらあとはご想像に、、、は、ちょっとひどい気もする。

 

photo by mamiya2
 

物語は前編と、その5年後である後編の二つに分かれている。

前編が、思考型の兄を主人公としたもの、
後編が、直感型の弟を主人公としたものだ。

思考型と直感型。

ざっくり分ければ人はこの二つのバランスで物事を決めるといってもいいかもしれない。
例えば打算は前者に該当するし、衝動は後者、というふうにどちらかには振り分けられるだろう。

そのどちらが正しいとかは、それもやっぱり人によってまちまちで、
やたら直感力が働く人もいれば、直感はことごとくはずれるために思考でフォローする人もいるだろう。

自分がどちらの才能に恵まれてるかは、血液型や楽器のように、
生まれた時から明確だったり、トライしてみてわかる事ではない。

そのどちらも各人の中にカタチなく仕舞われているもので、
出して机上に並べて比べたりすることはできないのだから、
勘に頼ってみたりやっぱりと思い直して考えてみたりと、
さらに多くの迷いと失敗が生まれるんだろうな。

とはいえ長年トライ&エラーを繰り返してくると、
なんとなく手探りで自分はどっちなのかが見えてくる。

私はというと、どっちかというと直感派だと思う。
こうやって考えたりすることも好きなのだけれど、
でも正しくて後悔しないのはいつだって直感だ。

だけど、思考も負けじとすぐに稼動するものだから、
結局その直感を忘れてしまって考えるハメになり、
ぐるぐるぐるぐるとメビウスの輪にはまってしまうのだから、意味がないけど。

直感で生きたい。
なんとなく、めんどくさいものはもういい気がする。


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